春爛漫!
2018.03.29
春ですね。あったかくなりましたね。
お昼間は汗ばむ陽気。
京と家運営施設「さくら庵」や「鴨川五条」の近くの桜も満開を迎えております。
高瀬側のゆるやかな流れと桜の淡い色合いに京町家がいいアクセントを加えてくれてますね。
束の間、日ごろの喧騒を忘れ、自然と笑顔がこぼれる光景です。
鴨川川原を散策する方々も、心弾んでいるような。
桜って不思議な花ですよね。新年が明け、桃、梅に続き桜が開花し、椿、菜の花、八重桜、藤の花へと徐々に他の花々も目を楽しませてくれます。
数多ある花の中でも桜だけは特別なような。つぼみがふくらみ、咲き始めてから、散ってしまうまで、これほどまでに私たちの心を打ってくるのはなぜでしょうね。
「咲き誇る」「はらはらと散る」桜にぴったりの言葉だと思いません?
こちらは枝垂桜と東寺五重の塔の共演です。
水面に映る姿もとっても素敵です。
息をのむような美しさです。
お昼間の桜も桜、夜の桜も桜。どちらも桜なのですが、陽光にキラキラ輝く桜は、心を穏やかにさせてくれます。
夜の桜は妖艶さをたたえているような。
樋口一葉の小説で「闇桜」という作品があります。
月明かりに照らされた一本の桜が闇夜に浮かび上がるのを表現した筆致は秀逸です。ご興味ありましたら、お読みください。
桜ってのは、人の心を落ち着かせたり、かき乱したり、様々な表情を持っています。
こういう多面性に魅かれるのかもしれませんね、私たちは。
「散る桜 残る桜も 散る桜」
どなたの辞世の句だったか、忘れちゃいました、、、
今、満開の桜も散ってしまいます。そう思うとさらに愛しく思ってしまいますね。
今咲き誇っている桜を精一杯見てあげたいなと感じた一日でした。
伊林